と・も・子、学校へ行く8
ネズミのと・も・子はフランスいち幸せ者。
パリから遠くの雪国にホストファザーのピエールとホストマザーのクロードと住んでいます。
と・も・子は授業中、1人で驚きました。そして、一人でくすっと笑ってしまいました。
思い出したのは、1ヶ月前にやったテストの答え。
全く書くことができなくて、文章作成の解答用紙に「ごめんなさい」という一文だけを書いたのです。
完璧な一文だと思って書きました。
唯一、間違いなくかける文章だと。
それが今日、それすら間違っていることがわかりました。
と・も・子が語ってしまって恐縮ですが、フランス語には男性形と女性形があります。
と・も・子自身、リアルな生活の中では女性ですので、解答も女性形で書くべきでした。
「ごめんなさい」も男性形と女性形で書き分けるのですが、と・も・子はそれを今日の今、授業中に突然知りました。
男性形で書いても「ごめんなさい」とは伝わります。
でも...
すまん。
男性形で書いたので、こんな感じに伝わったかもしれません。
先生、傷つけたら申し訳ありません(女性形)
逆の立場もつい最近経験したばかり。
十二支仲間の上海坊っちゃまはアニメが大好き。ひたすらアニメを観たおかげで日本語が話せます。
それも、かなり抑揚をつけて、おそらく全部がアニメのセリフです。
と・も・子とセリフだけで会話しています。
上海坊っちゃま:お前は学校終わった後、何する?
と・も・子:家に帰る。勉強します。
上海坊っちゃま:そうか。
と・も・子:そうだ。...ねえ、人に向かって「お前」は良くない。
上海坊っちゃま:きさま、はどうだ?
と・も・子:「きさま」もだ。フランス語で言うなら、
VOUS>>>TU>>>>>>>お前>>>>>>>>きさま
わかりやすく言うなら、お前、きさまは絶対に使うな。相手が悪いと殴られる。「きみ」は人を傷つけないけど、気持ち悪い。
上海坊っちゃま:わかった。
と・も・子:ありがとう。
平和が訪れます。