クロードォォォォォ!
ネズミのと・も・子はフランスいち幸せ者。
パリから遠くの雪国にホストファザーのピエールとホストマザーのクロードと住んでいます。
夕方、帰宅するとピエールが何やら試行錯誤しています。
杖の高さを調節しているのです。
と・も・子:何してるんですか?
ピエール:上手く行かない。一番低い高さにしたい。
と・も・子:何で?
ピエール:クロードが怪我したのおおおおお!
と・も・子:いつ?
ピエール:一時間前!
と・も・子:えええ!!!今どこ?
ピエール:寝室。
わああああ!
クロードの足首が曲がってる!
これ、杖を使っても歩いちゃダメな感じがするぅ!
しかも反対の足が結構広く擦りむいてる...
クロードは日中、孫の面倒を見ていました。孫のお見送りのために荷物をもって階段を下りました。そして階段で転びました。必死の思いで階段を登って自室までたどり着きました。
さて...
と・も・子:あなたは病院に行かない?
クロード:明日。行くというか主治医に往診頼む。
と・も・子:このまま明日まで待つの?痛くないの?
クロード:だって今行ったら緊急枠なんだもん。待つもの。痛いから痛み止め飲んでるよ。あと冷やしてる。捻挫かな。骨折じゃないと思う。
医者じゃないけど、捻挫ではないと思うよ。
医者じゃないけど、最低で骨折だと思うよ。
医者じゃないけど、全然シンプルな怪我ではないと思うよ。
なんだこのサバイバル感。
ここフランス。先進国。戦争してないよ。そこは遠慮しなくていいんじゃない?何で急に主張せずに順番守っちゃうのよ。
フランスの方って痛みに強いの?自分の体が絶対に元通りになるって自信あるの?どうなっちゃうんだろうとか不安ないの?
日本なら救急車を呼ぶ人絶対にいる。素人判断でもこれは呼んでも理解されると思う。だって足が曲がってるんだもん!
そして夕食後。
クロードは足を冷やしながらテレビを観ています。
と・も・子なら痛みで寝込むと思う。