と・も・子、温かいパンを食べられるようになる
ネズミのと・も・子はフランスいち幸せ者。
パリから遠くの雪国にホストファザーのピエールとホストマザーのクロードと住んでいます。
朝はいつも台所にある「何か」をいただきます。色々と試して、パンとコーヒーが定番になったのです。
パンは棚から取り出して、自分の好きな大きさで切ります。
そして、「ラッキーデー」だとトースターが近くに置いてあります。
ただ、みながと・も・子より遅く起きるので、ほとんどが「ノーマルデー」です。棚を開けてトースターを探すのは気が引けます。
つまり、パンを焼かずに食べていました。冷たいパン...バターとコンフィチュール(あ、ジャムのことですよ)。
冷製パンにバターとコンフィチュールをのせて。
おしゃれな感じが出ますね。
...パンを焼いて食べたいです、なんて居候のと・も・子が言ってもいいのでしょうか。
おそらく、いいでしょう。
誰もがいいと言うでしょう。
でも、冷たいパンを食べている苦学生な感じも嫌ではありませんでした。
ある時、クロードが聞いてきました。
クロード:朝は何を食べてるの?シリアル?
と・も・子:いいえ。パンを食べました。
クロード:どうやって?
と・も・子:パンを切る、そして、コンフィチュール。
クロード:パンはちょっと焼くと美味しいわよ。
と・も・子:はい。でも...焼く、知らないです。
クロード:あら〜!
そしてと・も・子は、ラッキーデーとノーマルデーを選べるようになりましたとさ。
ところでピエールとクロードはカフェオレが大好きで、それもたっぷり、大きなボウルでいただいています。
焼いたパンにバターとコンフィチュール、これをカフェオレに浸して食べています!
確かにテレビでみたこともありますし、学校の先生も言っていました。
何でも浸して食べるよ、って。