と・も・子、おびえる2
来てしまったこの日。
ラクレットを口にするこの日。
己の限界に挑む日。
身体的心理的社会的環境を整え、いざ。
頼むよ、胃袋!胃酸をいっぱい出してくれよ!
任せたぞ、体内の全ての酵素!今から大量のチーズが来るぞ!
消化管!連動して動くんだ!
そして脳!理性を働かせてゆっくり食べさせてくれ!決して本能のまま食べさせないでくれ!
じゃーん!
と出されたラクレット機械。
え?
小さくね?
ばくばく食べられなくね?これ、チーズ溶けるの待つんじゃね?
昔からある電熱線剥き出しのコンロをイメージして下さい。もしくは卓上のたこ焼き機(小)。
大きさはそれくらい。
剥き出しの電熱線でチーズを溶かして食べる仕組み。一回に溶かせる量は重量で言うと6Pチーズ2個分。大きさはではトランプくらい。
これが溶けるのをじっくり待つわけです。
じーーーーっっっくり。
熱の威力はあるんです。
でも一回に溶ける量が少ないんです。
で、なんとなく、せわしない。食べながら溶かして、口に含みながらもチーズの様子を見る...
家族で蟹を食べるのを想像しました。
みんな無言。蟹の殻を剥くのに必死。
そんなイメージ。
それに溶けたチーズは熱くて、とても話せたものではありません。
お陰さまで心配ご無用。杞憂でございました。それでも6Pチーズ1箱くらいは食べましたかしら?
この優しい卓上ラクレット機には小さいメリットがあります。チーズの種類はたくさん選べる!
大型のラクレットの機械ですと、通常はひとつの種類のチーズだけ。
でもこれは一回ごとに違うチーズをセットできるのでワイワイするのにぴったり!
それにそもそもスーパーマーケットにはラクレット用チーズが各種。多種少量の規格でパックされて売っています。
いやーうまくできてるわ!
今回のラクレットは大きな副作用もなく乗り越えることができました。
だんだんチーズとの向き合い方がわかってきた気がします。