と・も・子、おびえる
ネズミのと・も・子はフランスいち幸せ者。
パリから遠くの雪国にホストファザーのピエールとホストマザーのクロードと住んでいます。
と・も・子は学校に到着するといつも、掲示板を見に行って授業変更やその他の案内がないかを確認します。
わ〜何か貼り出されてる〜
おお!みんなでラクレットを食べるのか!
え?...!
行きたいという思いと一緒に頭に浮かんだのは、胃もたれという単語。
今までここ雪国で食べたチーズ料理はラクレットとタルティフレット。
どちらもとても攻撃的な料理でした。食後、チーズの消化不良感と塩分でとても苦しいのです。
と・も・子は考えました。
多分、ないです。
雪国お住まいの方々でさえ、ラクレットは重い、と表現するほどですから。
でもこの熱々チーズ爆カロリー料理はこれからが本番。冬の料理といえば、フォンデュにタルティフレットにラクレット、と言いながら楽しみにしています。
日本の冬の名物おでん、みたいな?
冬になったらまずは食べたくなるやつです。みんなで集まっていいコミュニケーションの場でもありますね。
お店では出された量を食べ切らなければ心理的にも社会的にも負い目を感じました。フードファイター並みの胃袋も要求されました。
でも今回はまったりゆっくり自分の好きなだけ溶かして食べようね、という前提。
そう、食べる量を自分でコントロールできるらしい。
チーズはちょっと重いんだよね。
そう言わなくても自然に食べられそうです。
それにと・も・子にはいざという時のために隠し持っていた秘薬があります。
胃の調子を整えるやつ。
ラクレット祭に向けて数日前から胃袋の準備を始めましょう。
クロードにも宣言。
私は〇日の昼、みんなでラクレットを食べます。〇日の夕ご飯は軽めにして下さい。なくてもいです。ステーキとかは食べられません。デザートもいりません。では、お願いします。合掌、土下座。