(フランスの)雪国10
とある週末、雪国ではいわゆるイベントが開催されました。
簡単に言うと、越冬のために山から街に家畜が降りてくる、というもの。
雪で閉ざされてしまうので生活しやすいように街に降りてきて生活するというのです。雪深いですからね。
〇〇の少女ハイジも冬になると街で生活するとかなんとか。
そういうことみたいです。
牛馬豚羊山羊鳥ロバ兎それにハイジの犬。
今でも家畜たちが実際に歩いてくるかどうかはわかりません。会場近くにはトラックもありましたし...
しかし、いつの日もこのようにお粧ししているのでしょう。街に降りるのですからね。
牛馬なんて里の雪国で見たことあるよ!そう思っていたと・も・子。
いや。この景色は見たことない。日本では有り得ない。
ここ雪国の皆様はこれを楽しみにしている。バスに乗って団体でいらっしゃる方々もいるほど。
雪国は通行止め、いわゆる目抜き通りを牛が歩いていく、特に規制がないので家畜に触りたい放題。屋台もあり。ソーセージとか...!
日本ではまず無理。
通行止めをして動物をまっすぐ歩かせるくらいはできそう。
公共機関より。
きちんとリスク管理はしてね。牛に蹴られたり観客が怪我をしないようにね。観客との距離は〇m以上離れていてくださいよ。
あと、家畜の伝染病の問題もありますからね。んーこの動物は今年は出られませんね。
路上に落ちた糞の清掃は誰がどうやって行いますか?
民間団体1より。
動物の赤ちゃんも連れていくなんて虐待では。動物にお粧しさせるなんて。首に大きな鈴をつけさせられて、歩くたびに大きな音がして。
民間団体2より。
牛豚の前でソーセージ食べてるんですか?チーズも売ってるんですか?倫理的にどうお考えですか?
かなりネガティブなと・も・子になっていました。このお祭りは少々理解し難い。ここに来て初めて文化、歴史というのに触れたかもしれない。
ナイフとフォークでご飯を食べる、部屋では靴を履いたまま、ということではない。
どこの国でもどこの村でも家畜は家畜。
人間と共に生きて来たのだけれど、その距離や価値や扱いにもこんなに違いがあるとは。
この表現で誰かが傷ついたらごめんなさい。でもと・も・子はこのお祭りはあまり楽しいものではありませんでした。人間本位に感じたからか?
いやでも家畜だってドヤ顔で歩いている。寒さを乗り越えるためにこれをやらないといけないんだ。それに家畜はそもそも、家畜だ。