と・も・子、レストランに行く6
フロマージュあたりから満腹の向こう側にいたと・も・子は、周りのテーブルにデザートワゴンが到着する度に自分の胃袋に問いかけます。
胃袋よ、デザートはそそるか?
問いかけている時に隣のテーブルのご婦人と目が合いました。
そしてお互いににっこり。そのまま、ご婦人は手をお腹に当てます。
お腹いっぱいでございますわね。
そうでございますわね!
皆さま同じく感じていらっしゃるのですね。
皆さまは割と涼しい顔で召し上がっていらっしゃるのですが、実は同じ体験をしているご様子です。
なんという一体感。
メインを食べ終わるあたりからレストランの中の雰囲気が変わってきました。
席についた時は皆さま周りの様子を観察。料理が出始めてようやく会話が滑らかになる感じ。まだ姿勢良く座ってますし。
フロマージュワゴンがテーブルについて、わあ!と声に出すことでついに抑圧から解放されます。
そして隣のテーブルの方々と打ち解けるというわけです。
食べ終わる頃には着席の時の緊張感がなくなっているなんてマジック!
同じく料理をいただくにしても結婚式の披露宴などでは最初から最後までちょっと窮屈。
日本ではお酒が入ったりした場合のマナーには寛容な場合も多い様に感じましたが、こちらにいらっしゃる方々はマナーは遵守。
これもサービスの方々や訪れる客層によるのでしょう。お客のと・も・子も周りの皆様方にご迷惑をおかけしないようにマナーには配慮したいつもりです。
なんというか...相互作用。
そんな気分もあって、デザートワゴンがテーブルに到着した時、さあ、デザートをいただいてみましょう、という雰囲気がじわり。
それにこんなに種類のある中から選ぶ、ということも気分を上げます。
と・も・子はメレンゲのデザートをお願いしました。