と・も・子、しょぼーんから回復する
こんなにしょぼーんとしたのには少し心あたりがあります。
しょぼーんの出来事のあと、パリに行く用事があったから。
ビビっていたのかもしれない。
勝手に色々と想像しました。
パリの電車でと・も・子の周りには誰も座らないかな。
アジア人だ、って指差されるのかな。
卵投げられたりしないかな。
強盗に遭うほうがまだわかりやすいのかな。
で、実際。
1回だけ、電車のボックス席の向かいの女性が口元をマフラーで覆い直した気がしたけど...
これはと・も・子の被害妄想だとして。
なぜならば!
みんな携帯に夢中でと・も・子のことなんて見ていません。
東京の満員電車だと思ってください。
距離は近いけど、向かいの人の目線なんて気にならない。みんな何かに集中しています。
都会のこういう感じが嫌いな人がいるのも知っていますが、この他人感、と・も・子は嫌いではないです。逆に安心しました。
でも本当にしょぼーんとする体験をした人がいるもの事実。
と・も・子はしょぼーんの後にはやや被害妄想的になって、悪いイメージしかできませんでした。
そして実際に他人感も体験してみてやっとしょぼーんが消化できました。
他の人がどうやってこの気持ちを消化しているのかが少し気になります。
十二支仲間も雪国のカフェで隣のテーブルの人たちが言っているのを聞きました。
アジア人だよ。コロナに気をつけないと。
もちろんこの時は無反応でいたそうですが、と・も・子に話してくれた時はあっけらかん!
って言ってたよ!
まじいいぃ?
と・も・子、しょぼーんとなる
ネズミのと・も・子はフランスいち幸せ者。
パリから遠くの雪国にホストファザーのピエールとホストマザーのクロードと住んでいます。
と・も・子は数日前からしょぼーん。
どういう感情なのかはよくわからないけれど、しょぼーん、という雰囲気が近いかもしれない。
今、世界各国で新型コロナウイルスの患者が確認されています。フランスもそのうちのひとつ。こちらでも毎日毎時間そのニュース。
パリではアジア的な見た目というだけで、避けられるらしいよ、という話を聞いたその数時間後。
道を渡ろうと、横断歩道で車が止まるのを待っていたと・も・子。いざ車が止まったら、その運転手から英語で「マスクつけろ」と言われました。運転手は笑っていました。
しょぼーん。
フランスではこういうこと受けるかもしれないと覚悟をして日本を離れたつもりですが、いざ体験してみると、そこから湧き上がってくる感情を消化しきれない。
これが世界の現実でしょう。
差別や偏見は日本にもまだまだあります。
と・も・子も絶対にしてなかったかと聞かれれば、していたと答えるでしょう。
その対象になった人の気持ちを少しでもわかって良かった。これからはと・も・子は気をつける。
絶対にしないとは言えない。でも、気をつける。初めてこういう気持ちがわかった。
と・も・子が気がつかないだけで、相手を傷つける言葉だってあるかもしれないし。
と・も・子、スキーをする
ネズミのと・も・子はフランスいち幸せ者。
パリから遠くの雪国にホストファザーのピエールとホストマザーのクロードと住んでいます。
今日はと・も・子は朝早くからバスに乗ります。
はい!スキーに行きます!!
ここ雪国はスポーツが盛ん。特に今は世界中からスキーをしにここ雪国にやってきます。
バス乗り場は観光客でいっぱい。皆さん既にスキーウエアを着ています。それにヘルメットまで。
と・も・子もヘルメットこそかぶっていないものの、スキーウエアを着て家から出て来ました。
だれか私に聞いて!
スキーに行くの??って聞いて!
そんな思いで1人バスに乗り街におりました。
スキー場へのバス乗り場に着いてからは安心。だってみんな同じ格好。
ここからスキー場までは約1時間。
午後は家族連れが増えて、気温も上がり、コンディションが良くないよ、と事前アドバイスをもらっていました。
よってと・も・子も朝一狙いで行きます!
スキーをすると言っても、持ち物はウエアだけ。手袋は通学用、ゴーグルもサングラスで代用。
その他は全部レンタルする予定です。
日本よりスキーレンタルがしやすいかもしれません。
スキー板、ストック、靴、ヘルメットがついて、3時間17€。
ちなみに、何度も聞かれます。
一日レンタルでなくていいの?本当にいいの??
いいんです。そんなに滑れません...!
あ。
でも、ここ。コインロッカーの類がないので履き替えた靴は自己責任で管理します。
レンタル屋さんにも棚は用意されているのですが...
泥棒がいます。責任取りません。それでもいいならここに置いていいよ☆
という張り紙。
うーん。ちょっと迷った。
靴下だけで帰る想定もしないといけないのか...
うーん。リュックに背負って滑ろう!
スキー場に到着したのが8:30。
これから靴を背負って滑ります!
(フランスの)雪国17
こんなにもストライキが大規模だと思わなかった。災害級のストライキです。
テレビのニュースは毎日これ。
過去に何度もこうやって生活を勝ち取ってきたんでしょう。そういうフランス国民の価値観というか国民性というか、政府との関係性というか。
ストライキが始まって1ヶ月は軽く過ぎました。
少しずつ運行される電車数が増え、TGV に至ってはほとんど大丈夫!という状況になってきました。
年末年始に母国に帰った十二支仲間の中にはこのストライキの影響受けて、パリ行きのTGV はなし。
覚悟を決めてバスで向かったものの、バスの運転手さんはその日が初乗車日。おかげさまで、10時間以上もバスの乗ったという経験も。
と・も・子なら泣く。
これは泣く。
と・も・子が年末年始に数日だけパリに行った時は、なんとかパリには到着しました。
いわゆる在来線が動いていないのは承知だったので、TGV を降りて歩いていけるホテルに宿泊。
ここまではいい。
どうやって行くのさ...
泣く。
でも!パリでは友人と待ち合わせだったのですが、おのぼりと・も・子を心配してくれた友人がホテルまで2時間もかけて迎えに来てくれたのです!
2時間!
これは泣く。
実際、普段の何倍の時間と労力をかけてパリを移動。
電車もバスもぎゅうぎゅうでした。
JRの職員ならもっと乗せることができるのでしょうけれども、それでもぎゅうぎゅう。
こんなに近くでフランス人の顔を見たことがあったでしょうか。
そして今、パリ。
明日、雪国に戻ります。
ストライキのことをすっかり忘れていて、駅から少し離れたホテルにいます。
さて、明日はどういう予測で動けばいいのでしょうか。
東京だったら情報の正確さもあって、予測は立てやすいのです...
間引き運転です、程度の情報ではどう動いたらいいのかわかりません。それにそもそも運転していないっていうこともある。
結果、駅に行かないとわからない。
これ、仕事だったらどうなるの?
毎日遅刻?
泣く!
フランス語学習18
クラス分けテストで、B1に昇級したと・も・子。
クラスのみんなはようやくB1になれたと喜んでいます。
と・も・子はそういう感覚はありません。ただ、前のクラスの延長、という感じ。
B1とはdelfというフランス語の試験のレベル。
入門はA1。A2、B1、B2と難易度が上がります。このように4つのレベルがあって、B2は大学入学レベル。
で、B1をどう評価するか、ということです。
新しい先生が初日に言いました。
いい?クラスの名前はB1だけど、あなた達のレベルがB1ではないからね!B1を目指すクラス、ってことだからね?勘違いするなよ!
う〜ん!スッキリ!
これが真実。
つまり、全学期のA2レベルです、ということ。
テストの点数がよければ嬉しい。delfに受かれば嬉しい。
それはそうだ。
でもクラスのみんなを見て!
あの人の発音が聞き取りにくい。間違った文法で話している。質問に対する答えが違う。
これが現実。
そして、これはクラスの特定の誰かに対する評価ではなくてと・も・子も含めたこのクラスです!
と・も・子はそう思っています。
環境に慣れてくると、何となく聞き取れる、何となく話せる、何となく書ける。
逆これで自信をなくしている十二支仲間もいました。
自分はこんなに出来るのに何でB1なの?
いや、それは出来ることを証明できてないからです。テストで点数を取れなかったからです。
と・も・子が今実感している良かったこと。
フランスに来てから毎日書いているフランス語の日記、このお陰でとにかく量はかける。これは自信につながるかもしれない。
でもこれも、先生曰く。
うーん、まあ、書けるのはいいことだからね。正しい文章で書けるようになるのがまず目標ね!
と言うことは、今はその逆。
頑張ります!
フランス語学習17
新学期となって、半分の学生が入れ替わりました。
例の如く始まる自己紹介。そしてその後に続く質問タイム。
これはお互いを知るという意味合いもあるのですが、相手の言っていることを聞き取って、すぐに文章にして質問する、ということが試されています。
新しい十二支仲間:名前は◯◯です。××出身です。△歳です。フランス語を勉強する理由は...
と・も・子はいつも思います。
名前は必要ですね。でもそれ以降、必要??
と・も・子:名前はやーさんです。出身は日本、所属は◯◯組。齢はある時から数えてない。趣味は競馬。時間があれば終日パチンコ。ドイツ語を勉強したかったけど、ドイツ語が読めなくて間違えてフランス語に申し込んでいました。
もう、これ、適当に言ってみました。
知った仲間は笑っている。先生は氏名一覧を見て、と・も・子、という綴りの中にやーさんの要素がどこにあるか探っています。
その他の新しい仲間は、一生懸命に理解しようとしています。
はい。これがと・も・子です。
それに質問タイムで必ず聞かれる歳、婚姻状況、子どもの有無。
歳はまだいい。
でも、離婚したてかもしれないし、子どもがいないカップルもいるでしょう。流産経験だってあるかもしれないし。子どもを亡くしているかもしれないし。
言わない、ということは言いたくないからという理由のこともあるでしょう。
まあ、でもフランス語の練習だと思ってこういうことを聞いてくる人の人格までは否定しないでおきたいけれど...
こんな葛藤の中、南アフリカのマちゃんの自己紹介が始まりました。
マちゃん:こんにちは。マと言います。出身は南アフリカ。この間まで働いていたけど今はフランスにいます。スキーが好きで毎週末行っています。
始まりました質問タイム。
質問1:どうしてフランス語を勉強しているんですか?
マちゃん:うーん、そうね、40歳のクライシスってやつね。
と・も・子:(おしゃれ!)
質問2:子どもはいますか?
マちゃん:はい。2人いて、二人ともアメリカンビーグル。
と・も・子:(おしゃれ!)
質問3:好きな食べのもは何ですか?
マちゃん:肉、ですね。
と・も・子:(おしゃれ!)
このやりとりでマちゃんの人となりが見えたと・も・子。一瞬でマちゃん信者に。
マちゃんの生き方に憧れる。
マちゃんに言いたい。
と・も・子には40歳のクライシスはわかる気がする。マちゃんの体験したものとは同じではないけれど、女性、未婚、子どもなし、外国で勉強をして時間を「潰して」、次の仕事は食べていけるなら何でもいい。おそらく、明日死んでも悔いはないよね。ビーグル2匹は心配だけど。
ほのぼのを超えた!
授業で。
今まで生きてきて一番の衝撃体験について話すといういきなりぶっ飛んだ内容。
すぐ出てこないよ。
うーん...と考えているうちに十二支仲間の発表が始まりました。
スタートは中国人のリンママ。
と・も・子はこのリンママの秘めたるポテンシャルを知っている。リンママは毎日何か事件を抱えています。
でも彼女のキャラクターは表現するなら得な人。
一生懸命なので何かあれば絶対に誰かが助けてくれる。アジア人とバカにされたくないから、家もきれいにするし、子どももいるのにこうして語学学校に通っているし。人と上手く話してる。
テスト中に思わず携帯を触っちゃったり、イヤホンで音楽を聴きながらクラスに入って来て、イヤホンを取らずに授業を受けちゃったりという珍事もあるけど、リンママ!というだけで許されてしまう不思議。
こういうのが絶対に許せないという人もいると思いますが、と・も・子はこれはリンママのキャラクター勝ちだと思っています。
そんなリンママの話。期待しかない。
フランスに来るとき、ビザを取らないといけません。
私の名前は長いです。ビザの申請書類の名前の欄に納まりませんでした。そもそも、中国には便宜上の名前があります。
なので、係の人が便宜上の名前で書くことすすめてきました。便宜上と一筆添えればいい、と言いました。
なので私はその欄に「便宜上:リンママ」と記入して申請しました。
そしてビザが出来あがりました。
名前
便宜上:リンママ
となっていました。
と・も・子は意味がわかって大爆笑。本当に役所仕事じゃないか!
授業が終わり、リンママにすごい話だ!と伝えたと・も・子。
そこでリンママが追加で情報提供してくれます。
そのあとさ、フランスの役所でビザの申請したの。便宜上:リンママで申請するしかなかったの。で、役所で待ってたら、「便宜上さん!便宜上さん!」て呼ばれるわけ。
で、この件を話すんだけど、便宜上:リンママは絶対に変えられないって言うの。
なので私の名前は、便宜上:リンママです。
そう説明したリンママの顔...