と・も・子、しょぼーんとなる
ネズミのと・も・子はフランスいち幸せ者。
パリから遠くの雪国にホストファザーのピエールとホストマザーのクロードと住んでいます。
と・も・子は数日前からしょぼーん。
どういう感情なのかはよくわからないけれど、しょぼーん、という雰囲気が近いかもしれない。
今、世界各国で新型コロナウイルスの患者が確認されています。フランスもそのうちのひとつ。こちらでも毎日毎時間そのニュース。
パリではアジア的な見た目というだけで、避けられるらしいよ、という話を聞いたその数時間後。
道を渡ろうと、横断歩道で車が止まるのを待っていたと・も・子。いざ車が止まったら、その運転手から英語で「マスクつけろ」と言われました。運転手は笑っていました。
しょぼーん。
フランスではこういうこと受けるかもしれないと覚悟をして日本を離れたつもりですが、いざ体験してみると、そこから湧き上がってくる感情を消化しきれない。
これが世界の現実でしょう。
差別や偏見は日本にもまだまだあります。
と・も・子も絶対にしてなかったかと聞かれれば、していたと答えるでしょう。
その対象になった人の気持ちを少しでもわかって良かった。これからはと・も・子は気をつける。
絶対にしないとは言えない。でも、気をつける。初めてこういう気持ちがわかった。
と・も・子が気がつかないだけで、相手を傷つける言葉だってあるかもしれないし。