と・も・子、氷河をみる2
目の前の氷河の壮大さに感動しながらゴンドラを降りました。
うっすら気づいていましたが...
氷河の入り口まで遠いよ⭐︎
つづら折りになった階段で氷河の入り口までさらに「下り」ます。
ということは、帰り道は「上り」ます。
見るのと実際に体験するのでは大違い。下りから相当なダメージ。
膝はガクガク
舞う雪
写真撮影の度に指の感覚を失う
こんな段差でも転んだら怪我をする可能性
そして救助される間に凍死する可能性
想像したらきりがないのですが、エギュイ・ディ・ミディよりも過酷なのかも知れません。
エギュイ・ディ・ミディは建物の側を歩いて回るので高山病以外は心配はいりません。
何かあればゴンドラですぐに下山すればいいだけです。
寒ければ、カフェでコーヒーでも飲んで温まりましょう。それに係の人もたくさん。
でもここ、氷河。
まず係の人がいない...
転んで足の骨を折っても何とかしてゴンドラの乗り口まで登って来ないといけません。担架で運ばれるのが現実的でしょうが、この寒さの中待つなんて、凍死もあり得る。ヘリコプターの出番か。
怖いよ。怖いよ。
この階段に積もった雪、絶対に踏むなよ。下が氷で滑るかも。
岩の部分だってツルツルになってるのが見えないだけかも。
雪国育ちの脳が言っています。
階段の手すりにしがみつくようにして一歩一歩進みます。手すりだって信用できないんだけども。
かなりの冒険感で到着しました。
氷河。
すごいぃぃぃ。
よくテレビで観る海に浮かぶ巨大な流氷は薄ら青い色をしていますが、氷河も同じ!何!?水の色は青なのか??コーラにいれる氷は無色透明だが??
そしてこれ。どうやって掘った??
で、触ってみる。
冷たいけど、溶けない。触ってるのに手が濡れない。不思議ぃ〜。周りに人がいなかったら舐めてみたい〜
乾燥している感じ、伝わりますか?
で、時折見かける石たち。
このままここから出ることはないのでしょう。一瞬出たとしても、また次の氷河の層に取り込まれるだけでしょう。南無阿弥陀仏。
氷河の中は特に何もありません。
氷河で象った王様の椅子や、顔を出して写真を撮る用の窓、バーテーブルなど。
でもでも。
氷河の中に入るだけで、すごいすごい、と言っていられるのだからすごい。
何せ氷河なんて初めて見るよ。
ありがとう、シャモニー観光の人!
と・も・子一行は、すごいを連発しながら来た道を戻ったのでした。すごい階段でした。半袖で登ってもいいくらい汗が出ます。