と・も・子、こけし屋さんに行く
ネズミのと・も・子はフランスいち幸せ者。
パリから遠くの雪国にホストファザーのピエールとホストマザーのクロードと住んでいます。
今日は朝からドキドキ。「こけし屋さん」に行きます。
フランスの雪国で美容院に行きたいなあと思ってから、ふと思い出したのはこけし職人の話。
フランスにもこけし職人がいる、と。
美容院というところが職場らしいです。
そこに一度足を踏み入れると出てくるときには皆「こけし」になるという伝説。
怖ろしや、怖ろしや。
ネズミのままでいたい!
まずは情報収集。
雪国の通りには美容院と書かれてある建物がいっぱい。
ドアにはこけし料金の表示があります。男、女、子どもいう単語も。フランスのこけしの写真もあります。そんなにこけし感はないんだけどな。
そしてと・も・子は語学学校で一番おしゃれなモニカちゃんに聞きました。モニカちゃんのおススメの美容院アンジェリカに行くことにしました。町にあります。
予約が必要なことは誰でもわかります。
と・も・子は営業開始に間に合うように家を出ました。予約をするためです。手には時間をかけて作った予約に関するメモ。
というか、もはや手紙。
アンジェリカにはすでにお客さんが1人。
でも!こけし職人さんがもう1人いて、何かを書いています。
ラッキー!
こんにちは、お姉さん!予約をしたいです!とすぐに手紙を見せます。
お姉さん:こんにちは!予約ですね。うーん、今日?切るだけ?パーマなし?カラーなし?
と・も・子:切る。今日いいよ。明日はアンジェリカない。月曜日いいよ。火曜日いいよ。
お姉さん:う〜ん。英語話す?彼が英語話すから彼の予約にいれます。(と・も・子の意訳)
と・も・子:はい
お姉さん:今日だったら16:30。紙に書くわよ。念のため。
と・も・子:ありがとうございますぅぅ!
お姉さんのスマホの仏英訳のサイトには「16:30に来てください」とありました。
と・も・子もお姉さんも、2人とも必死です。
まずは予約完了。
あとは家で待つだけ。すでにこけし写真をいくつか用意していますので、これをすぐに見せられるようにするだけです。